9)保健機能食品の使い方

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保健機能食品(3つの種類), 分かりやすく, 解説,

   次に、保健機能食品等を実際に使用する場合において、注意する事例を説明したいと思います。

(1)バランスの取れた食生活、運動や休養が重要である。
(2)保健機能食品と言えども、過大な期待はしない。
(3)長期摂取、過剰摂取に気を付ける。
(4)錠剤やカプセルを医薬品と混同しない。
(5)他の医薬品、食品成分との相互作用に気を付ける。
(6)体調に異常を感じた時は摂取を中止し、病院の医師と相談する。

 それでは、順番に説明します。

(1)バランスの取れた食生活、運動や休養が重要である。

 何度も説明していますように、先ずは日々の食生活において、主食、主菜、副菜を基本に、色々な栄養素をバランスよく摂取して、適度な運動と十分な休養を取ることにより、生活環境を見直すことから始め、「保健機能食品」が健康の維持と増進に役に立つものと理解する必要があります。つまり、保健機能食品だけを摂取して、健康の維持と増進を得ることは、出来ないと考えたほうがよろしいと思います。

(2)保健機能食品と言えども、過大な期待はしない。

 特定保健用食品(トクホ)は、許可表示の内容について国の許可を得ているものであり、機能性表示食品は、国の許可は受けていませんが、機能性表示に関わる科学的根拠の届出をしています。また、栄養機能食品は、栄養成分については、既にその効果と安全性の科学的な根拠が認められているものですが、医薬品も同様に、全ての人が一様に効果がみられるわけではないので、過大な期待はしないほうが良いかと思います。

(3)長期摂取、過剰摂取に気を付ける。

 保健機能食品を、だいぶ服用したにも関わらす、ほとんど効果を感じない場合、ついつい1日摂取目安量を超える過量な量を長期間摂取するケースがありますが、健康被害に繋がる可能性がありますので、決められた量を一定期間服用して、効果を感じない場合は、ご自分には合わないと考えたほうが良いと思います。特に、錠剤やカプセルの形状をしている製品は、摂取しやすいので過剰摂取しがちになりますので、注意が必要です。

(4)錠剤やカプセルを医薬品と混同しない。

 医薬品と健康食品を同時に服用される方の場合、健康食品には錠剤やカプセルのものがあるので、医薬品と混同しないように分けておくこと必要があります。誤用することで、思わぬ健康被害が生じる可能性もありますので、医薬品と健康食品は分けて保管するようにするとよいと思います。

(5)他の医薬品、食品成分との相互作用に気を付ける。

 同様に、他の医薬品と健康食品を摂取される場合には、相互作用が生じて、健康被害が生じる可能性がありますで、相互作用の有無については、医師や薬剤師に確認してください。

(6)体調に異常を感じた時は摂取を中止し、病院の医師と相談する。

 保健機能食品を摂取して、体調不良が見られた場合は、すぐに摂取をやめ、医師等の専門家に相談して下さい。自己判断で対応するのではなく、不調を感じたら必ず医師・薬剤師などの専門家に相談することをお勧めします。

【本項目における纏め】

 保健機能食品を摂取した場合の、使い方について説明してきましたが、基本的は、表示された摂取方法、あるいは基本的注意事項を守っていれば、保健機能食品で重篤な健康被害が生じるリスクはかなり低いと考えられます。自己責任下で摂取することを国が認めている以上、医薬品以上のリスクが生じる事はないと思います。但し、ここでは念のために、パッケージに表示された通常の使用法から逸脱した場合には、健康被害が絶対起こらないとは言えない事を理解して頂きたいと考えます。

ブログ 10) の詳細では、「保健機能食品の安全性」について、説明いたします。

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