8)保健機能食品の購入時の注意点

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保健機能食品(3つの種類), 分かりやすく, 解説,

  次に、保健機能食品を購入する際の注意として、以下の5つの事例を紹介します。

(1)パッケージの表示内容をよく確認する。
(2)利用者の体験談や芸能人のコメントは参考程度と考える。
(3)高価な製品が、効果を保証するものでないと考える。
(4)心配な時は、「健康食品」の安全性・有効性情報のWEBサイトを確認する。
(5)基礎疾患がある方は、医師や薬剤師に相談する。

  それでは順番に説明します。

(1)パッケージの表示をよく確認する。

① 特定保健用食品(トクホ)、機能性表示食品、栄養機能食品の表示がある事を確認します。
② パッケージに記載された「キャッチコピー」と表示欄の「届出表示」に記載されている機能性、あるいは「許可表示」の内容に齟齬がないかをしっかり確認します。
  例えば届出表示では、「本品には〇〇が含まれています。〇〇には、血中コレステロールを低下させる機能がある事が報告されています」と記載されているにもかかわらず、キャッチコピーでは、「本品はコレステロールを下げます」を記載していると、消費者は商品自体が「コレステロールを下げる」機能があると誤解を受ける事になります。同様に、許可表示が「食後の血糖値が気になる方」という許可表示に対して、「食後の」という文言を省略して、単に「血糖値が気になる方」と表示すると、食事によらない血糖値に対する保健の用途に適しているものと誤認を与えるおそれがあります。このようなこのような表現をしている商品は景品表示法及び健康増進法上問題になりますので、良く確認する必要があります。
③ 栄養成分の名称、含有量及び熱量が記載されていることを確認します。
④ 摂取の方法を確認します。
⑤ 1日当たりの摂取目安量を確認します。例えば「1日当りの摂取目安量」は食事後に1本を、1日1本をお飲みくださいと記載されているのに、商品は1本単位で販売している場合、本数が足りなくなります。                                       ⑥ 容器包装の表示欄に記載されている「摂取をする上での注意事項」をよく読み、自分に向いてい るか確認します。
⑦ 容器包装に、原材料の表示、製造者や問い合わせ先が明記されていることを必ず確認する必要が
あります。

(2)利用者の体験談や芸能人のコメント等は参考程度と考える。

  広告のキャッチコピーだけでなく、利用者の体験談や芸能人のコメント、あるいは友人、知人からの話を鵜吞みにせずに、参考程度に位置付けることにして、ご自分で製品に含まれている成分の安全性と有効性に関する情報を調べることにしましょう。
 健康食品が錠剤やカプセルで作られていると、医薬品と混同して効果がありそうな錯覚に陥ることがありますが、健康食品は医薬品ではない事を忘れないように、お願いします。

(3)高価な製品が、効果を保証するものでないと考える。

  高価な製品ほど効果があるような錯覚に陥りますが、価格は効果を保証するものではないので、同様の製品と比較することをお勧めします。

(4)保健機能食品等を購入するに際し不安がある時は、以下に示す【「健康食品」の安全性・有効性情報】のサイトを調査する。

  健康食品の成分の効果や有害な作用について調査するには、厚生労働省所管の国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所のウェブサイトに【「健康食品」の安全性・有効性情報】に関するデータベースがあります。関心のある成分について、ヒトに対する安全性や有効性に関する情報が確認できます(「HFNet」で検索することも出来ます)。

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ウェブサイト:「健康食品」の安全性・有効性情報

(5)基礎疾患がある方は、医師や薬剤師に相談する。

   基礎疾患がある方が保健機能食品などを利用したい場合には、医師や薬剤師に相談することをお勧めします。

【本項目における纏め】

  保健機能食品等を購入する際の注意事項について概説しましたが、医薬品を使用する場合には医師や薬剤師の管理下で利用することになりますが、保健機能食品を利用する場合には、あくまで消費者の判断で行われ、自己責任で購入、使用することになります。従って、購入に際しては、確実な情報をご自分で入手して、判断する必要があります。他のヒトが良い商品だと推奨していたとしても、ご自分に合っているかは、ご自分で判断する必要があります。短期間試してみて、様子を見て使用するかを判断するのが、1つの方法かと思います。

ブログ 9)の詳細では、「保健機能食品の使い方」について、説明いたします。

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